- 糖化と運動
- 運動が糖尿病のリスクを軽減することは広く知られています。同様に、運動が抗糖化対策になることもこれまでの報告で明らかになっております。実際に、同じ年齢のアスリートは、運動習慣のない人とCMLなどの老化物質AGEsの量が21 […]
糖化にまつわるコラム
そういう意味では、もちろん糖化ストレスに一番大きく影響するのはグルコース、フルクトースなどの糖質ですが、すべてのお酒はアルデヒド基を含むため、糖化対策を考えると飲まないに越したことはことはありません。実際に、これまでの研究でお酒を飲む頻度が多い人は体内のAGEs量が多いということが分かっています。特に注意が必要なのが、「お酒を飲んだらすぐに顔が赤くなる人」です。このような人はアルコールの分解能力が低く、アルコールの代謝物であるアセトアルデヒドが長い時間体内に残りやすい人。そのため同じアルコール量でも、よりAGEsを産生しやすい傾向があるのです。
ただ、そうは言ってもお酒を飲む機会ってゼロではないですよね。お酒好きの人やお酒を飲む機会が多い人は、どれくらいで控えるのがよいのでしょうか。推奨される量としては日本酒なら1日1合、ビールは中瓶1本、ワインならグラス2〜3杯程度。翌日に残るような深酒は控えた方がいいでしょう。
注目すべきは日本酒で、推奨される量を超えて飲まなければ抗糖化作用が期待できます。同じく、赤ワインはポリフェノールが豊富に含まれており、糖化だけでなく酸化も抑制する効果があると言われています。ただし、いずれも適量が基本です。
お酒は適度に楽しむ。それがアンチエイジングにポイントかもしれませんね。
参考文献:
Tadasue K, et al.Anti- glycative effect of Japanese sake (seishu): Prevention of advanced glycation end product (AGE) formation.
Glycative Stress Research 4(2): 80-86, 2017.