COLUMN

糖化にまつわるコラム

糖化と運動

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運動が糖尿病のリスクを軽減することは広く知られています。同様に、運動が抗糖化対策になることもこれまでの報告で明らかになっております。実際に、同じ年齢のアスリートは、運動習慣のない人とCMLなどの老化物質AGEsの量が21%も少ないことも報告されています。適度な運動は糖化だけでなく酸化ストレスや心血管イベントの予防にも効果があるので、アンチエイジングにはマストです。ただ、なかなか週に何度もジムに通ってワークアウトするのは難しいと思います。

適度な運動を日常生活にうまく取り入れるためにはどのようなものがいいでしょうか。

それは、食後の軽い運動です。糖化は食後の高血糖が引き金になります。そのため、食後血糖の上昇を抑えるためにも運動は食後に行うのがおすすめです。運動の内容についても、簡単なもので構いません。

例えば、朝の通勤時は階段を使う。食後に階段のステップ運動を3分間するだけで血糖値の下がり方が早くなったという報告もあります。同じく、午後の会議など、ちょうど食後1時間くらいが最も血糖値が高いタイミングで、それにより眠気に襲われます。眠気覚ましも兼ねてエレベーター出なく階段を使うなどもいいでしょう。

夜も、夕食後にソファーでダラダラするのをぐっと抑えて、お皿洗いをすぐに取り掛かったり、お風呂を洗ったりなどちょっとした家事で身体を動かすだけでも大きく変わります。

なので私の最近の朝のスケジュールは

朝ごはん→息子がNHK教育を見ている間に皿洗いと掃除機、洗濯→息子保育園へ送り→私仕事の支度

これがルーチーンです笑。

「運動=ジムに行かなくてはいけない」という固定概念は一旦捨てて、それよりも意識的に食後に身体を動かす習慣を取り入れた方が日常の糖化ストレスを少しずつ抑えてくれますよ。

参考文献:

・Omsland TK, et al. Advanced glycation end products and hyperglycaemia. Tidsskr Nor Laegeforen. 2006;126:155–8.
・Panteleeva IG, et al.Effect of physical load on serum protein glycation in rats with induced diabetes. Ross Fiziol Zh Im I M Sechenova. 2001; 87: 1202-7.

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