ドクターが教える医学的根拠に基づいた健康になるための独自レシピ|ドクターレシピ

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小林智子

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皮膚科医 ドクターレシピ監修 小林智子

健康的な生活を送る上で毎日の食事はとても重要です。「Dr.recipe(ドクターレシピ)」では常に新しくアップデートされる医学論文のデータに基づいた、健康増進・アンチエイジングに効果的なレシピを皆さまに提供いたします。

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日焼けが子どもに与える影響〜その1〜

2018/5/25   Category: Baby Blog Skincare

日差しが強い季節になってきました。保育園からも帽子を持ってくるように言われているのですが、すぐに取ってしまう息子・・とりあえず日焼け止めだけは、と毎日塗っています。

ところで、お母さんの中には「そもそも子どもは日に焼けるものじゃないの?」「焼けても大人みたいにシミにはならないからいいんじゃないの?」と思っている方も多いと思います。今回は日焼けが子どもに与える影響について、ご紹介したいと思います。

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紫外線の一番のリスクは「シミ」ではなく、「皮膚がん」です。日本のような黄色人種では頻度が高いわけではないためピンとこない方もいるかもしれませんが、欧米では大きな問題となっています。紫外線の中でも特にUVBと呼ばれる波長が短期的にも長期的にも細胞のDNAに損傷を与え、それが蓄積されることで突然変異が起こり、癌化してしまうのです。

そもそも、 5 歳以下の子どもの皮膚は薄く、メラニンの産生能も低く未熟な状態であるため、紫外線の影響を受けやすい時期と言えます。白人を対象としたこれまでの研究で、小児期の日焼けによって悪性黒色腫という皮膚がんの発生リスクが上がったという報告や、若いときの日焼けマシーンの使用により、基底細胞癌というこちらも皮膚がんの発生リスクが上がったなどの報告がありま す。

日本における同様の報告はありませんが、日本人の10〜20%に当てはまる、日焼けしても赤くなって黒くならないタイプの人たちには積極的なUVケアが、ガイドラインでも推奨されてい ます。

実際、小学校に上がると体育の授業や部活動などで紫外線に暴露する機会が圧倒的に増えます。それまでにUVケアを習慣づけできることが望ましいのですが、現実では残念ながらまだまだ浸透していません。

紫外線の強さは、UVインデックスという指標があり、気象庁のホームページからチェックすることができます(ちなみにこの記事を書いている5月20日では東京は7でした)。1から11まであり、紫外線の強さを弱い〜極端に強いの5段階で見ることができます。

紫外線の強さだけでなく、量についても重要です。これは服装や日焼け止めの使用などによって調節できます。注意したいのは周りの環境で、日陰の場合もちろん日向よりも浴びる紫外線の量は減るのですが、5割程度で0ではありません。必ずしも日陰に入れば大丈夫、というわけではないということは覚えておきましょう。

私の息子の場合、白人と間違えられるほど色が白いので紫外線ダメージを受けやすいタイプと考えています。なので、人一倍UVケアをしなくてはいけません。ただ、紫外線には負の要素だけでなく、いい面もあるのです。その「いい面」については、次回ご紹介したいと思います。ご自分だけでなく、お子さんも上手に紫外線と付き合っていくよう心がけましょう。

参考文献:

皮膚悪性腫瘍ガイドライン

Saiyed FK, et al. Pediatric melanoma: incidence, treatment, and prognosis.Pediatric Health Med Ther. 2017 Apr 18;8:39-45