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今日から4月。新生活を迎える方もそうでない方も、新たな気持ちでスタートしたいですよね!1日の活動を元気よくスタートさせるためにはきちんと朝食を摂ることが大事です。今回はそんな朝食について一度見直してみましょう。
ライフスタイルが異なれば朝食のスタイルも人それぞれ異なるもの。ましてや世界に目を向ければ実に様々な朝食メニューが存在します。しかし、朝食を食べることが健康にいいことは世界共通の認識です。
朝食をきちんと摂る食生活では、朝食を抜く場合と比べて肥満になりにくいと言われています。これは朝食を抜くこと自体が体重増加につながるわけではなく、抜くと過剰に空腹になった結果余計に食べてしまうことが主な原因です。結局これは以前お話したなぜ夜中に食べると太るか、の論理と同じで朝食をきちんと摂ることによって自然と健康的な食生活になるというわけですね。
また、朝食にタンパク質を25g〜35g摂取すると食欲が抑えられ、体重減少につながりやすいというデータがあります。ダイエットが気になるという方は、「高タンパクな朝食を摂る」のがおすすめです。
忙しくて朝食を抜いてしまう方も、ちょっと早起きして朝食を摂ってみようかな、と考え直してみませんか?ただ、朝食のメニューはついマンネリになりがち。そこで、メニューのラインナップが増えて朝食が楽しみと思っていただけたらいいなぁと思い、これから比較的高タンパクで健康的な世界の朝食メニューをピックアップして、「ドクターレシピ的世界の朝ご飯」としてシリーズでご紹介していこうと思います!
早速ですが初回の今回は「スイス」の朝食を。スイスは初めて海外旅行で行った個人的に思い出深い国ですが、ハイジのイメージ通り乳製品を使った料理が多い印象です。
その中でも朝食として親しまれている「Muesli(ミューズリー)」を今回ピックアップしたいと思います。Muesliはオーツ麦に牛乳あるいはヨーグルトをかけ、さらにドライフルーツやナッツなどを加えたレシピです。
オーツ麦は日本ではあまり馴染みがない穀物ですが、食物繊維やタンパク質が豊富で、海外ではボディビルダーやアスリートにも愛用されています。グラノーラも実は同じオーツ麦より作られますが、ミューズリーはグラノーラよりも低カロリーで、最近ではダイエット食としても注目されつつあります。
私はギリシャヨーグルトとケフィア(ケフィアについてはこちら)を1:1で混ぜてオーツと合わせ、一晩寝かす「overnight Muesli」がお気に入り。ささっと食べられるので忙しい朝にもおすすめです。ベリー類とオメガ3を豊富に含むフラックスシードやくるみを合わせれば、美肌効果抜群の朝食になりますよ!
○材料(1人前)
・オーツ麦 30g
・ヨーグルト150g(ギリシャヨーグルトだとなおよい、お好みでケフィアでも可)
・ブルーベリー、ラズベリーなど 適量
・フラックスシード(ごますりで粉砕) 10g ※なければくるみやアーモンドなど
○作り方
1、オーツ麦とヨーグルトを混ぜ、そのまま冷蔵庫で一晩寝かせる
2、翌朝粉砕したフラックスシードとベリー類を上に乗せてできあがり。全体を混ぜて召し上がりください
(1人前:260kcal、タンパク質21.0g、脂質3.6g、炭水化物32.2g、食物繊維6.2g)
参考文献:
Duboisl L, et al: Breakfast skipping is associated with differences in meal patterns, macronutrient intakes and overweight among pre-school children: Public Health Nutr. 2009,12(1)19-28
Kobayashi F, et al:Effect of breakfast skipping on diurnal variation of energy metabolism and blood glucose: Obes Res Clin Pract. 2014,8(3)201-98
L B Bauer,et al: A pilot study examining the effects of consuming a high-protein vs normal-protein breakfast on free-living glycemic control in overweight/obese ‘breakfast skipping’ adolescents:International Journal of Obesity,2015,39,1421-1424