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離乳食を始めて早半年。歯も少しずつ生えて食べられるものも増えてきました。そうなると子供に何を食べさせたらいいか色々考えてしまいますよね。
自分の子供にいいものを食べさせたい、というママはきっと多いはず。ちなみに「食育」という言葉がありますが、これはもともと「食を通して生きる力を育むこと」のこと。お食い初めから始まり、何を子供に食べさせるかは、親に少なからずとも責任があると言えますね。では実際に、どのような食事がどう影響するのでしょう。
まず、ヘルシーな食生活が子どもの読解力に影響を与える可能性がある、と言われています。フィンランドの小学生を対象に行われた研究で、
・野菜や果物たっぷり
・肉よりも魚中心
・スイーツなどの糖分は少なく
このようにヘルシーな食事をしている子どもでは、そうでない子どもと比べて読解力のレベルが高かったということが分かりました。そしてこの結果の面白いところは、親の収入など家庭環境や、子どもの体型などとは関係なかったという点です。算数の能力では差は出なかったそうですが、読解力はすべての学力の基礎だと思うので、この結果は非常に興味深いですよね。
さらに、このブログでも過去に散々取り上げている「オメガ3脂肪酸」も、子どもの読解力を向上させる効果があることが報告されています。この研究では3ヶ月にわたってオメガ3/オメガ6のサプリメントを与えた子どもは、与えていない子どもと比べて読解力が向上した、というもの。もともとDHA/EPAなどの油は子どもの脳の発達によいと言われていますが、比較的短期間でも差が出るというのには少し驚きました。特にADHD(注意欠陥多動性障害)のような注意力散漫な子どもの場合では、目に見えてその効果があったとのことです。
私もまだまだ自分の食育について語れるような立場ではないのですが、ただでさえ毎日の献立を考えるのも大変なのに、さらにそれを作るとなると、世の中のお母さんの「ご飯を作る」労力は相当なものです。それにさらに食育までなんて・・。
というわけで、今日はオメガ3を豊富に含む、ママの味方、作り置きおかずをご紹介します。ジップロックに材料を入れて揚げるまで冷蔵庫に入れておけばオッケー。忙しいときに重宝しますよ。
<サバのカレー竜田揚げ>
○材料(2人前)
・サバの切り身 2切れ(3枚おろしにする)
・にんにく すりおろし 1かけ
・しょうゆ 大1
・酒 大1
・カレー粉 大1(ジップロック用)+大1(揚げ用)
・片栗粉 大2
・揚げ油 適量
○作り方
下準備:サバの切り身は食べやすい大きさに切って塩(分量外)で下味をつける
1、ジップロックにサバ、にんにくのすりおろし、しょうゆ、酒、カレー粉を入れてサバを浸けておく
2、揚げる直前にジップロックからサバを取り出し、軽くキッチンペーパーで拭き取る
3、片栗粉とカレー粉を混ぜる。これを2につけ、揚げ油を小鍋に少量入れ、揚げるよりも焼くようなイメージで焼き色が変わるまで調理する
(1人前:274kcal、タンパク質13.9g、脂質16.9g、炭水化物13.1g、食物繊維2.1g)
参考文献:
Eero A, et al; Diet quality and academic achievement: a prospective study among primary school children.Eur J Nutr. 2016.10(16)1270-5
Mats J, et al. Omega 3/6 fatty acids for reading in children: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial in 9-year-old mainstream schoolchildren in Sweden. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 2016.dol 10,1111