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ドクターレシピ的世界の朝ご飯 〜その3:ベトナム編〜

  • 2016/05/21
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アジアの中でもバリなどのリゾートに旅行に行くと、意外に朝食のブッフェなどにご当地メニューがあるにもかかわらずいつものオムレツやパンケーキなどを選んでしまうことはありませんか?私はこれはアジアリゾートあるあるのひとつだと思っているのですが(笑)。

以前私はアジアに一人旅に行ったことがあるのですが、現地の人が実際に何を食べているのか気になって、タクシードライバーの方など現地の人に直接聞いて地元の人気店に足を運んだことがあります。いずれもとてもコストパフォーマンスの高い、B級グルメのようなものばかりでした。そして、鶏を使った料理が多かったことが印象的です。

私自身、鶏料理が大好きです。水炊き、唐揚げ、参鶏湯…。以前のブログでも紹介したようにささみとブロッコリーを使った料理もよく作ります(アスリートではありませんが笑)。

牛肉などの赤肉は、加工肉と同様に大腸癌のリスクを高める可能性があると言われています。毎日焼き肉、ステーキといった過剰な赤肉の摂取はおすすめされませんが、鶏肉は赤肉ではないためその点問題ありません。

また、主に肉に含まれる脂肪は「飽和脂肪酸」ですが、この飽和脂肪酸は以前のブログでも紹介したように腸内環境を悪化させてしまいます。さらに最近、飽和脂肪酸が前立腺のリスクを高めるのではないかと指摘されています。鶏肉は牛肉や豚肉と比較して飽和脂肪酸が少なく、牛バラ肉と比較して鶏もも肉で約1/4、ささみであれば約1/10(g当たり)となっており、その点でとてもヘルシーです。

そんな鶏肉ですが、日本において鶏肉の消費量は年々増加傾向を示しています。逆に牛肉の消費量は減少傾向に。景気などの影響ももちろんあるとは思いますが、健康志向の高まりもその原因のひとつだと考えられます。

今回の朝食レシピは鶏肉を使った優しいベトナム料理「Chao Ga(ベトナム風鶏肉のお粥)」です。ベトナム語でchaoはお粥を指します。白米の状態から作る場合と炊きあがった状態の白ご飯から作る場合があり、どちらでも大丈夫です。私は少し手間ですが少し固めにも調節できるので白米から作ることが多いです。

二日酔いや少し胃腸の調子が悪い朝などにぴったりの朝食だと思います。本場のベトナムではオプションで生卵を追加して頂きます。こちらもとても美味しいですよ。

<Chao Ga(ベトナム風鶏肉のお粥)>

IMG_0487

○材料(2人前)

・鶏胸肉またはささみ 100g

・鶏ガラスープの素 10g

・しょうが(細切り) 1かけ

・ナンプラー 小1〜2

・パクチー(お好みで) 適量

・塩こしょう 適量

・ごま油 大1/2

・ごま 少々

・白米(水洗いしたもの)1合

・卵(お好みで)

○作り方

(下準備:手で適度に割いた鶏肉に酒、塩(分量外)をまぶして下味をつける)

1、鍋にごま油を熱ししょうがを半量入れ香りをつける

2、1に白米を入れ、全体的に透明になるまで炒める

3、水1L(分量外)加え、沸騰したら弱火にし鶏肉を加える

4、お米が好みの固さになったらナンプラー、鶏ガラスープの素を加える

5、最後に塩こしょうで味を整える

6、残りのしょうが、ごま、さらにお好みでパクチーや卵を加えて完成

(1人前:348kcal、タンパク質15.9g、脂質4.1g、炭水化物58.1g、食物繊維0.5g)

 

参考文献:

Veronique B, et al: Carcinogenicity of consumption of red and processed meat: Lancet oncology: 2015:16(6)1599-1600

University of North Carolina, news release, April 18, 2016

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