- 糖化と運動
- 運動が糖尿病のリスクを軽減することは広く知られています。同様に、運動が抗糖化対策になることもこれまでの報告で明らかになっております。実際に、同じ年齢のアスリートは、運動習慣のない人とCMLなどの老化物質AGEsの量が21 […]
ブログ
2017年も明け2週間が経とうとしています。みなさんは今年の目標は立てましたか?特に健康面。私は昨年12月(つい先月)に第一子を出産するという大イベントがあり、今は産後1ヶ月が経過していまだ赤ちゃんと一緒に食べて寝るだけの生活・・。そろそろ簡単な運度から再開して、今年中にまたマラソン大会に参加したいなぁと考えています。みなさんも今年一年健やかにお過ごしくださいね。
そこで、昨年と同様、アメリカにおける今年の健康トピックをいくつかまとめてみました!
1、進化したプロバイオティクス
このブログでもしつこいくらいに登場する「プロバイオティクス」。腸内環境を改善する微生物のことで、食品としては例えばヨーグルトが挙げられます。アメリカではプロバイオティクスのサプリメントがドラッグストアなどですでによく見かけるのですが、最近ではサプリメントのみならず「プロバイオティクス ウォーター」なるものまで登場。あのヴィクトリアシークレットのショーでモデルも飲んでいたとか。このように身近な商品の中にもプロバイオティクスを謳うものが登場しつつあり、昨年の健康食品のイベントでも注目を集めました。日本上陸も近いかもしれません。
2、ピープロテイン
「ピー」とはエンドウ豆のことを言いますが、このように豆や種由来の植物性プロテインの市場が少し前からじわじわ拡大しています。特にエンドウ豆によるピープロテインにおいては2020年までに30億円を超えるという報告もあるほど。以前のブログでも取り上げましたが、ヘルシー志向御用達のスーパー「ホールフーズ」のプロテインコーナーでもたくさんの種類の植物性プロテインが並んでいます。他にもスムージーやプロテインバー、ポテトチップスなどでも見かけることができます。動物性プロテインVS植物性プロテインについてはこちらをご参照ください。
3、発酵食品に再注目
日本では納豆や味噌など発酵食品は身近な存在ですが、ここアメリカでも発酵食品の健康増進効果に注目が高まっています。キムチやザワークラウトなどはよく知られた発酵食品ですが、ピクルスのように発酵させたカリフラワーやビーツなどの野菜をスパイスで味付けしたものなど少しアレンジを加えたものがアメリカ式なのでしょうか?最近見かけます。プロバイオティクスと併せて腸活のために積極的に取り入れたいですね。
4、抗炎症食品の市場拡大
「抗炎症食品」の定義は若干曖昧ではありますが、要は身体の炎症を改善する効果のある栄養素を含む食品のこと。その市場は2020年までにおよそ7%拡大するとみられています。ポリフェノールを豊富に含むブルーベリーやトマト、オメガ3やビタミンを多く含むアーモンドなどがもともとよく知られていますが、最近のトレンドとしてはジンジャーティーやターメリック(うこん)が人気のようです。中でもアボカドオイルには関節炎などの抗炎症作用のみならず血圧を下げたり、歯周病や乾癬などの改善効果があることも分かり、「ポストココナッツオイル」として特に注目を集めています。
2016年と比べると大きな「変わり種」はないかなぁというのが個人的な感想ですが、日本も少なからずアメリカのトレンドに影響を受けることを考えると、知っていて損はないですよね。今年も様々な情報を発信できたらと思いますので、「ドクターレシピ」をどうぞよろしくお願い致します!
参考文献:
Christiansen BA, et al;Management of Osteoarthritis with Avocado/Soybean Unsaponifiables:Cartilage.2015;6(1):30-44
Andriamanalijaona R, et al:Effect of interleukin-1beta on transforming growth factor-beta and bone morphogenetic protein-2 expression in human periodontal ligament and alveolar bone cells in culture: modulation by avocado and soybean unsaponifiables.J Periodontol.2006;77(7):1156-66.
Stucker M, et al;Vitamin B(12) cream containing avocado oil in the therapy of plaque psoriasis.Dematology.2001;203(2):141-7