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皮膚科学に基づく化粧品の選び方とは

  • 2019/09/10
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最近ツイッターを始めて色々とためになるツイートを見ては情報収集のツールとして活用しています。そこで強く思うのは

「自分が当たり前と思っていることも他の人には当たり前でないこともある」ということ。

つまり、美容や健康情報について今まで自分が「こんなことくらいわざわざ伝えなくても常識的なことでしょ」と思っていることでも、それは私がたまたま皮膚科医でその知識があるだけで、そうでない人にとっては未知のことであったりするわけです。

先日気になったのは、

 

「超乾燥肌、油分が過剰と皮膚科で指摘されて化粧品を油分NG、セラミド配合のものに指示された」という内容のツイート。

 

この内容だけでも色々ツッコミどころがあったりします。そこで、今回は保湿の基本的な考え方をレクチャーしたいと思います。まず、肌のタイプは水分量と皮脂分泌による油分のバランスによって主に4つに分類されます。

 

・普通肌(ノーマル肌):水分→   油分→

・脂性肌(オイリー肌):水分→   油分↑

・混合肌(ミックス肌):水分↓     油分↑

・乾燥肌(ドライ肌) :水分↓     油分↓

 

注意したいのは、もちろん個人の肌質によってある程度どのタイプに当てはまるかという傾向はあるものの、季節やスキンケアによって他のタイプに変わりえるということです。いわゆる「敏感肌」は上のタイプ分類でいうと乾燥肌ですが、実は大半が誤ったケアによってそうなってしまっているケースだったりします。

 

 

次に、保湿成分は分かりやすく分類すると次の3つがあります(カッコ内は皮膚由来のもの)。

 

・水分を保持するもの:ヒアルロン酸、コラーゲンなどたくさん(天然保湿因子)

・バリア機能を改善するもの:セラミドが代表(細胞間脂質)

・水分蒸発を防ぐもの:ワセリンなどの油分(皮脂)

 

以上の2点を踏まえて何が必要な成分かを考えます。

例えば脂性肌や混合肌はあまり油分の多くないもの(エイジング化粧品は油分が比較的多いので避けた方がベター)、乾燥肌や敏感肌では油分も他の保湿成分も積極的に補った方がいいという具合です。

また、どうしてセラミドが保湿の王様というかというと、他の保湿成分と異なりバリア機能を改善することで肌本来の保湿力を高めてくれるから。そして、セラミドは医薬品では配合できません。そこが化粧品の最大のメリットで、効果としては低いとされる化粧品にセラミドが配合できるのだから、乾燥肌にセラミド配合の化粧品を推奨されるのはある意味当然だと思います。

さて、話は最初のツイートに戻りますが、もしこの方が本当に超乾燥肌なら、油分も取りつつセラミド配合の化粧品がいいのかな、となるし、もし油分が過剰なのならそもそも乾燥肌ではなく混合肌になるよな、ということになります。

もちろん化粧品にはアルコールや、ものによっては界面活性剤など様々な成分が入っているので、その人に本当に合う化粧品というのは実際に使ってみないとわかりません。なので私は口コミは参考程度でほとんど信用していませんよ。

 

以上、化粧品と上手に付き合っていくのに少しでもお役に立てれば幸いです。何か気になることがあったらまたツイッターやブログに書きたいと思います。こんなこと教えて欲しい、ということがありましたらツイッターのDMやブログの問い合わせでも受け付けているのでぜひどうぞ!(質問が多いことなどはブログなどのネタに採用させていただきます。個々に対応するのは難しいので、その点ご了承ください)

 

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