- 糖化と運動
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アンチエイジングには食事が大きく関係する!ということはもはや常識で、「アンチエイジングフード」と言われる食品もたくさん挙げられます。例えば抗酸化作用のあるポリフェノールを多く含むベリー類などのフルーツや大豆、カカオ、赤ワインなど…。調べるとアンチエイジングフード協会というものもあり、「アンチエイジングと食」について、関心はますます高まってきているのだなぁと思います。
そんな「アンチエイジングと食」に興味はあるけれどなかなか実践できない、何を食べたらいいかよく分からない…という方。ずぼらな私にとって大変重宝している便利な食材を今日はご紹介したいと思います。
その前に、少し前の論文ですが、適正な量の食物繊維の摂取が、年をとったときに病気になりにくくなる効果があり、ひいてはアンチエイジングになる、ということが明らかになりました。ここで言うアンチエイジングとは、お肌が若返るなどの見た目のことだけではなく、寝たきりや物忘れ、癌や生活習慣病を含む慢性疾患を予防するという幅広い意味で捉えられています。食物繊維は豆や穀物、キノコ類、海藻などに多く含まれています。血糖上昇を緩やかにするという意味で食物繊維は「AGE」の生成も減らします。「食物繊維=便秘解消」というイメージが強いですが、アンチエイジングにもなるなら、ぜひ積極的に摂りたいところですよね。
そこで便利なのが、「お刺身昆布」です。最初は母親が北海道物産展で見つけてきたようなのですが、水で戻して醤油をかけてそのまま食べることからこの名称になったとのことですが、本当に便利!レシピとして紹介するのも少し気が引けるのですがドクターレシピにしてしまいます(笑)。ちなみにお刺身昆布はインターネットでも購入可能です。水で戻すと乾燥わかめのように容量が増えますが、意外にぺろっとあっという間に食べられちゃうので、多めに購入することをおすすめします。おかずにもう1品ないかなぁというときに本当に便利なお刺身昆布。和えるだけでなくきんぴらに加えたり、煮物にしたり、納豆にプラスしたりとアレンジは自在です。いただくときは最初の順に食べるとご飯などの炭水化物による血糖上昇を緩やかに抑えてくれるのでぜひ最初に食べましょう。
<お刺身昆布の簡単和え>
○材料
・お刺身昆布 1/2枚(5g程度、水で戻して120g程度)
・だし醤油(なければ醤油) 大1
・ごま油 小1
○作り方
1、お刺身昆布を水で15〜20分戻す。
2、水で戻した昆布にだし醤油とごま油を加えて和える
参考文献:
Gopinath B, et al.Association between carbohydrate nutrition and successful aging over 10 years. J Gerontol A Biol Sci Med Sci.2016;71(10):1335-40
Mozaffarian D, et al. Cereal, fruit, and vegetable fiber intake and the risk of cardiovascular disease in elderly individuals. JAMA.2003;289(13):1659-66