- 糖化と運動
- 運動が糖尿病のリスクを軽減することは広く知られています。同様に、運動が抗糖化対策になることもこれまでの報告で明らかになっております。実際に、同じ年齢のアスリートは、運動習慣のない人とCMLなどの老化物質AGEsの量が21 […]
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残暑、お見舞い申し上げます。まだまだ暑い日が続いていますね。そんな時期に積極的に摂りたい栄養素として「抗酸化作用」のある食材です。さて、ここで問題を1つ。
「老化の原因の一つは活性酸素による酸化と言われています。次の栄養素を活性酸素の除去能力が高い順に並べなさい。」
・ビタミンE
・アスタキサンチン
・ビタミンC
・βカロテン
上に挙げた栄養素はいずれも抗酸化作用を持ちますが、そのパワーがどれくらい違うか、ご存知でしょうか。
正解はアスタキサンチン→βカロテン→ビタミンE→ビタミンCの順番です。
アスタキサンチンはエビやサケの赤い色素成分で、その活性酸素除去能力はβカロテンの40倍、ビタミンEの11o倍、ビタミンCの6000倍という報告があります。
そんなアスタキサンチンが豊富に含まれる食材の王様、それは「サーモン」です。日本で流通している「鮭」も同じサケ科なので栄養的には大きな違いはありません。抗酸化食材というと、野菜やフルーツがイメージされるかと思いますが、サーモンとは意外、と感じる方も多いのではないでしょうか。
ただ、ここで注意していただきたいのは、サーモンがアスタキサンチンを多く含むことは間違いないのですが、では「老化にサーモンが一番いい」というわけではないということ。
よく、取材などでニキビにいい食材はありますか、アトピーに効く食材は何ですか、などと聞かれますが、例えばチョコレートがニキビに悪いなどといった諸説はいずれもエビデンスはないのと同じで、特定の食材が特定の症状や病気などに効果があると断定するのは少し意訳です。くれぐれも食事にはバランスが大事だということはお忘れなく。
さて、サーモンの話に戻りますが、日本ではすでに1人前のサイズに切り身として売られていることが多く、ホイル焼きにしたり蒸したり塩鮭にしたり・・と汎用性がとても高いため、我が家では必ず冷凍庫にストックしています。息子も大好きなので週に1回はサーモン。アスタキサンチンだけでなく、良質な脂であるDHAを多く含むのも嬉しいですよね。特にこの時期夏バテだな、と感じたら、サーモンを選んでみるのはいかがでしょう。以前のブログで、サーモンのレシピをご紹介しているのでそちらのリンクも貼っておきます(こちら)。どうぞご参考までに。