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日経Woman

  • 2018/12/07
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今月発売の日経Woman1月号の中の、「老けない肌と髪」という特集を監修しています。宜しければご覧ください。

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特集では皮膚科学に基づくお話だけでなく、私生活における老けないためのアイテムもいくつか紹介しています。みなさんは、老けないために何か気をつけていることはありますか?今回は特集で本当はもっとお話したかった「誰でも簡単に実践できる」アンチエイジングな食事について改めてブログで少しお話したいと思います。

そもそも、なぜ老けていくのでしょうか。それは日々の生活で少しずつ蓄積されていく細胞のダメージが大きな原因であると考えられます(老化の仕組みについては現時点でも諸説あり、細胞のダメージもその一説です)。その日受けたダメージはできるだけ早くケアしていくことが大切で、要は

その日の疲れはその日のうちに」。

これこそがエイジングケアのポイントです。なので、毎日の生活に欠かせない食事を見直すことは大切なのです。

前回のブログの中で、「アルコールは糖化を促進する」ことについてご紹介しましたが、アルコールだけでなく老化の原因の一つである糖化は食事と密接な関係があります。身体の中で起こる糖化の3割は、摂取したものによる糖化だと言われます。特に気をつけたいのが「スイーツ」と「揚げ物」。この二つは二大老化食品です。私も天ぷらやトンカツなど大好きなのですが、揚げ物は多くても週に1回にするように気をつけています。特に「スイーツ」×「揚げ物」であるドーナツはなるべく避けていますね。

そして、特に疲れたと感じる日にオススメなのが「鶏のスープ」と「玄米茶」。鶏肉にはβアラニンという成分が多く含まれ、βアラニンは体内で強力な抗酸化・抗糖化作用をもつ「カルノシン」に変化します。カルノシンは疲労回復効果=ダメージ補修効果が高いため、アンチエイジングには欠かせない成分。ちなみに、鶏胸肉100gにおよそ200mgのβアラニンが含まれていると言われています。

そして、玄米茶は様々な種類のお茶の中でも特に抗糖化作用の強いことが知られています。味も飲みやすく、疲れた日には特に染みわたります笑。疲れた日に限らず、外食が続いた時や寝不足の時などにもオススメです。コンビニでも売られているので手軽に取り入れることができますよ。

鶏のスープについて、レシピを下にご紹介しています。私は低温調理法で作っていますが、家に器具がない方はなるべく弱火で沸騰させないように30分程度煮込むといいでしょう。スープはぜひ飲み干してくださいね。

 

<タッカンマリ風鶏スープ>

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○材料(2人前)

・手羽先 4本

・鶏胸肉(食べやすい大きさに切る) 100g

・ジャガイモ 1個

・にんにく 2片

・しょうが 2かけ

・塩こしょう

 

○作り方

下準備:手羽先と胸肉は700mlのお湯(分量外)で軽く下ゆでをしておく

1、じゃがいもは電子レンジ(500W)で3-4分温める

2、ジップロックに茹で汁を含めたすべての材料入れて、65℃で2〜3時間煮込む。途中あくを適宜取り除く

3、最後に塩こしょうで味付けする。食べる前に電子レンジで温めるとなお美味しい

 

(1人前:222kcal、タンパク質15.3g、脂質12g、炭水化物11.6g、食物繊維1.4g)

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