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本当?うそ?ダイエットにまつわる噂あれこれ

  • 2016/03/11
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ダイエットを始めよう!と思ってインターネットで「ダイエット」と検索をかけると、無数のダイエットにまつわる情報が見つかります。ダイエットはファッションと似ていて、常に新しい流行が生まれます。今だったらライザップなどでしょうか。そうかと思えばリバイバルするダイエット法もあります。例えば今海外セレブの間で流行している「コンブチャ(昆布ではありません)」は実は40年ほど前にも一度流行していたダイエット法です。

人間の身体の仕組みは昔から変わっていないはずなのに、どうしてこんなにもたくさんのダイエット法が出回るのか?ひとつ大きな理由としては、ダイエットビジネスという巨大産業があるでしょう。一見すぐに痩せて効果がありそうなダイエット方法で多くの人が飛びつくけれど、実は効果がない、あるいは効果があってもすぐにリバウンドしてしまうというのはよくあることです。リバウンドする限り新しいダイエット法が次々と生み出されるわけです。

というわけで、どれが正しい情報か分からずいつもダイエットに失敗してしまうあなた。今回は巷に出回っているダイエットにまつわる噂を検証してみたいと思います。

1、「脂肪分0」や「低脂肪」の製品はダイエットによい

→NO

乳製品によく表示されている「脂肪分0」や「低脂肪」はヘルシーなイメージで、ダイエットしているときなどはつい手を伸ばしてしまいます。しかし、これまで数々の研究で、結局のところダイエットのために脂肪0や低脂肪のものを選択していても期待できる効果はない、ということが結論付けられました。肥満や生活病についても、脂肪分0の乳製品を摂取した場合と無調整の乳製品を摂取した場合でその発症やリスクに有意な差は出ないということも明らかになってきています。またヨーグルトの場合、脂肪を除くことによって滑らかさが失われるという理由から、脂肪に代わって砂糖が添加されていることもあるので注意です。

2、「糖質0」「ゼロカロリー」の製品はダイエットによい

→NO

脂肪0と同様にダイエット中の人にとって大変ありがたい「糖質0」「ゼロカロリー」の表示。けれどダイエットコーラなど、ゼロカロリーなのに甘いですよね?それは砂糖の代わりに「人工甘味料」が使われているからです。人工甘味料は普通の砂糖の何百倍も甘みがあります。そのため少ない量で甘くすることができるのです。実は糖質0やゼロカロリーと言っても、日本の場合100ml当たり5kcalまたは糖質0.5g未満であれば「ゼロカロリー」「糖質0」と表示できます。ペットボトル1本場合500mlなので25kcalまたは2.5g未満の糖質が含まれている可能性がある、ということになります。

さらに恐ろしいのは、この人工甘味料には強い「依存性」があります。つまり、人工甘味料を摂取して一時的に満足感を得ることができても、さらにもっと甘いものを欲しいと思うようになり結果的に過剰な糖質を摂取につながり太ってしまうのです。そのため極力避けた方が賢明です。

3、夜遅くに食べると太る

→ある意味YES

ダイエットは結局カロリーだ、という説があります。その是非についてはここではひとまず置いておいて、動物実験で同じカロリーの夜ご飯を深夜に食べさせた場合と通常の時間に食べさせた場合で体重に変わりなかったという報告があります。また肥満の人を対象とした実験では、炭水化物は夜に食べる方が日中に食べるよりも体重が減少したという論文も出ています。そうかと言えば1日の総摂取カロリーが同じでも朝たくさん食べた方が夜たくさん食べた場合よりもスリムな体型を維持できた、という報告もあります。

夜食べると太る派の論理は、睡眠と同じで体内時計によって食べたものが脂肪になりやすい時間帯がある、というものですが、実は未だに結論はついておらず、専門家の中でも意見は異なるのが現状です。しかし結局のところ、「食べる時間」はあまり問題ではなく、「夜遅くに食べるという生活習慣」に問題がある、という点では意見が一致しています。

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具体的に夜遅くに食べる状況を思い出してみましょう。疲れて夜遅く帰宅して、どうしようもなくおなかが空いていたら、私だったらまずカップラーメンが食べたくなりますがみなさんはいかがですか?ここでセロリやリンゴを選ぶ人がいれば、その人はおそらく太る心配はないでしょう。けれど多くの人は空腹や疲れ、幸福感を満たしてくれるカロリーの高いものを選ぶのではないでしょうか?そして翌朝はそこまでおなかが空いておらず、ラーメンの罪悪感もあるので朝食をスキップし、そのせいで昼ご飯のときには極度の空腹感に見舞われ、反動でいっぱい食べてしまう…こんな感じじゃないでしょうか?結局この食生活がカロリーオーバーを招くわけです。

意思が強くて、夜どんなにおなかが空いていてもセロリやリンゴしか食べませんという人だったら「夜遅くに食べると太る」という噂はウソになりますが、理論的に分かっていてもきっと好きな物を食べてしまう人が多いと思うので、この噂はあながちウソにはならないかなと思います(笑)。

いかがでしょうか?今回、噂あれこれと言っておきながら、このままではかなりの長文になってしまうため、3つのみの検証とさせていただきました。ご了承くださいませ。しかし!好評であれば他のネタについて今後も検証していこうと思います。

参考文献:

Deirdre KT, et al: Effect of low-fat diet interventions versus other diet interventions on long-term weight change in adults: a systematic review and meta-analysis: the Lancet,2015,3(12)968-970

Sofer S, et at:Greater weight loss and hormonal changes after 6 months diet with carbohydrates eaten mostly at dinner: Obesity, 2011,19(10)2006-2014.

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