- 糖化と運動
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暑い日が続いていますね。こんな日は冷やし中華やスイカなど、ひんやりしたものを食べたくなるものですが、なぜか無性にカレーなどのスパイシーなものも食べたくなるのは私だけではないはず(笑)。カレーと言えばガラムマサラなどの香辛料が欠かせませんが、今日はそんな香辛料のお話を。
スーパーなどのスパイスコーナーに行くと本当にたくさんの香辛料が並んでいますよね。何かしらの香辛料を買ったこと、みなさん一度はあるんじゃないでしょうか。中には買ったものの一度しか使わなかった、というようなものもありませんか?私の場合は何年か前に買った「セージ」(何に使ったか忘れた)が未だにスパイスラックで眠っています(笑)。反対にローリエは煮込み料理に、オレガノはオムレツに、シナモンはスイーツに、とよく使うスパイスもいくつかあります。
そんな香辛料の中で、最近アンチエイジングに効果があると報告されたものがあります。それは「唐辛子」です。
唐辛子をよく食べるといえば「四川料理」でも有名な中国が思いつきますよね。これまでにも中国人を対象にした研究はあったのですが、他の人種に対してはどうか、というわけで今回はアメリカで行われれた研究の報告です。それによると、唐辛子を習慣的に食べる人は食べない人と比べて寿命が長く、特に心臓病や脳梗塞による死亡率が低いことが明らかになりました。唐辛子の中でも特に「カプサイシン」がおそらく関係していると言われており、肥満を予防したり、冠動脈(心臓に血液を供給する血管)に適切な血流量を送ったりする働きがある他に、間接的に腸内環境を改善する可能性も指摘されています。何となく唐辛子を使った辛い料理は健康にはあまりよくないイメージがありましたが、これは意外ですね。
ちなみに唐辛子と一言で言っても、色々な名前で売られているのはご存知でしょうか。唐辛子にはいくつか種類があり、例えばハバネロもそのひとつ。スパイスコーナーでも
・カイエンペッパー ・ホットペッパー ・チリペッパー ・パプリカパウダー
などがあり、それぞれ名称が異なります。原材料が同じ唐辛子でも製法が異なると名前も違ってくるのですね。唐辛子にクミンやオレガノなどを加えた、メキシコ料理などでよく使われるチリパウダーというものもあります。
日本で馴染みがある唐辛子といえば「一味/七味唐辛子」。炒め物や煮物に、味のアクセントになるので意識的に取り入れてみるといいでしょう。さらに今回ご紹介する、大量に唐辛子を摂取できるおすすめのレシピは、四川料理の「辣子鶏(ラーズジー)」。辛いもの好きならやみつきになること間違いなしの激辛レシピです。あえて暑い日に、いかがですか?ぜひお試しあれ!
<辣子鶏(ラーズジー)>
○材料(2人前)
・鶏もも肉 200g
・酒(あれば紹興酒) 大1
・しょうゆ 大1
・唐辛子(はさみで2つに切る) 20〜30本
・花山椒 15g
・にんにく(つぶす) 2片
・しょうが(スライス) 20g
・すりごま 10g
・塩 少々
・サラダ油 少々
○作り方
下準備:鶏もも肉を食べやすい大きさに切り、酒としょうゆとにんにく1片で下味をつけ30分ほど放置する
1、フライパンにサラダ油を中火で熱し、残りのにんにく、しょうが、花山椒を炒める
2、1に唐辛子を加えてさらに炒める
3、鶏肉を加え火が通ったら塩で味を整え、白ごまをまぶす
(1人前:286kcal、タンパク質23.1g、脂質14.1g、炭水化物14.8g、食物繊維4.8g)
参考文献:
Chopan M, et al.The Association of Hot Red Chili Pepper Consumption and Mortality: A Large Population-Based Cohort Study.PLoS One. 2017 Jan 9;12(1):e0169876. doi: 10.1371/journal.pone.0169876. eCollection 2017.
Lv J, et al. Consumption of spicy foods and total and cause specific mortality: population based cohort study. BMJ (Clinical research ed). 2015;351:h3942. Epub 2015/08/06