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肌寒くなってきたときのスキンケアのポイント

  • 2018/10/26
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最近、急に肌寒い日が続くようになってきましたね。クリニックでも、このような季節の変わり目になると肌の不調を訴える方が増えています。この時期はスキンケアも少し注意が必要で、冬モードにギアチェンジしないと乾燥や肌荒れを引き起こしがちに。先日、テレビの情報番組にて「この時期の正しい肌ケア」について解説させていただいたのですが、今日はスキンケアについてさらに少し掘り下げてご紹介したいと思います。どれも簡単なことですよ。

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まず、無視できないのが「乾燥」です。乾燥は寒くなると全身で起こりやすくなりますが、顔の場合は目の周りと首(顔ではありませんが)が特に乾燥しやすい部位です。夏はアイクリームを使わない、という方もこの時期はぜひ使うようにしましょう。目の周りの乾燥を放置すると、乾燥によって空気中に増えるハウスダストなどのアレルゲンからの刺激を受けやすくなったり、小ジワの原因になったりします。ぱっちりと潤いのある目元にアイクリームはこの時期マストですよ。

番組では、乾燥は洗顔の温度とスキンケアの時間によって水分量が大きく変わってしまうことを解説しました。冬は特に朝、水道の水を早く温めようと温度を通常以上に上げてしまいがちに。冬でもぬるま湯で行うよう気をつけてください。そして洗顔後はなるべく早く化粧水、乳液!と手早く行ってくださいね。

次に、夏に受けた紫外線ダメージのケアについて。顔のUVケアについては多くの女性の場合、日焼け止めを塗って十分に対策しているかと思います。問題は頭皮です。紫外線ダメージを受けた頭皮は血流障害や活性酸素の影響でこの時期抜けやすくなります。おすすめは頭皮マッサージです。シャンプーするときはもちろん、日常生活の中でも簡単にできます。頭皮を指の腹でしっかりと捉え、頭皮がちゃんと動くように行うのがポイント。特に側頭部はリンパの流れも豊富なため念入りに行うといいでしょう。

頭皮マッサージのもう1つのメリットは、顔全体の血流も改善するということです。冬はどうしても血流が滞りがちなため、お肌はくすみがちです。ぱっと見たときの印象をよくする頭皮マッサージはタダでできるお手軽なケアです。ぜひこまめに行ってみてください。

最後に、寒い時期は紫外線のダメージは減りますが、紫外線によって合成される「ビタミンD」が不足しがちになります。ビタミンDはカルシウムの合成に必要なビタミンです。それだけでなく、免疫などにも関係していることが分かり、最近注目を浴びている栄養素のひとつです。ビタミンD不足では腸内環境が悪化し肌トラブルをひきやすくすると言われています。不足しないように心がけたいですね。

ビタミンDはサプリメントでも摂取することができますし、食品ではきのこやサーモンなどに多く含まれています。特にサーモンは豊富なタンパク質と良質な油であるオメガ3を多く含みます。これらは保湿効果がありこの時期おすすめの食材です。サーモンとキノコ類をまとめてホイル焼きにし、バター醤油で食べるのが私のお気に入りメニューのひとつです。

適切なケアでこの時期の肌トラブルをぐっと減らすことが可能です。ぜひ、気にしてみてくださいね。

 

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