- 糖化と運動
- 運動が糖尿病のリスクを軽減することは広く知られています。同様に、運動が抗糖化対策になることもこれまでの報告で明らかになっております。実際に、同じ年齢のアスリートは、運動習慣のない人とCMLなどの老化物質AGEsの量が21 […]
ブログ
9月19日は敬老の日。ハッピーマンデーで三連休!という方もたくさんいらっしゃるでしょう。旅行に出かけるのもいいですが、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんに日頃の感謝を込めてお祝いするせっかくのいい機会なので、家族で集まるのも素敵な過ごし方だと思います。
もともと敬老の日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としています(Wikipedia参照)。そう、長寿をお祝いする日!それならば「これからも長生きしてね」というメッセージが込められた贈り物はいかがでしょう。
加齢に関する様々な病気には、身体の中で起こる「炎症」が原因だと言われています。炎症をコントロールしたり、軽減させるためには、これまでの研究で「ポリフェノール」が有用であるということが分かっています。ポリフェノールはどちらかと言うと美容のイメージがあるかもしれませんが、もちろんコラーゲンに働きかけて弾力を保ってくれたり、紫外線などのダメージを軽減するなど美容効果も高い栄養素のひとつです。しかしそれだけでなく、慢性的な炎症にさらされがちな高齢者にとっては炎症細胞に働きかけることで強力な「アンチエイジング」効果を発揮するのです。
ポリフェノールを多く含む食品としては、ブルーベリーやなどのフルーツや玉ねぎ、大豆、赤ワインなどたくさんあるのですが、今回はご年配の方向けのギフトという視点からいくつかおすすめの食材をご紹介したいと思います。
まず、フルーツのギフトなら赤ぶどうやりんご、柿がおすすめ。ポリフェノール豊富でかつ、季節的にも今が旬なのも嬉しいポイントだと思います。
飲料なら「緑茶」はいかがでしょうか。緑茶のカテキンはポリフェノールの一種で、最近ではアメリカなど海外でも大変人気のある「アンチエイジングドリンク」として認知されてきています。ティーバッグタイプのものもあり、手軽でいいかもしれませんね。
せっかくなので何か作りたい!という方はポリフェノール豊富な「さつまいも」と「ゴマ」のコンボ、「大学芋」がおすすめです。今回ご紹介するレシピのポイントは揚げずに作ることでヘルシーな点と、はちみつを使ってさらにポリフェノールをプラスしている点。ちなみに白ゴマと黒ゴマはどちらでもかまいませんが黒ゴマの方がポリフェノールの含有量は高いです。贈るときはぜひ、どうして大学芋を作ったのか、教えてあげてくださいね(笑)。
<アンチエイジング・大学芋>
○材料(2〜3人前)
・さつまいも:1本(中)
・バター 10g
・砂糖 大1
・はちみつ 大1
・しょうゆ 小1/2
・黒ゴマ 適宜
○作り方
下準備:さつまいもはよく洗い、皮がついた状態で一口大のお好みの形に切り、水にさらしてアク抜きをしておく。
1、さつまいもを耐熱皿に広げ、ラップで包み500〜600Wで5分程度温める。
2、フライパンにバターを中火にかけ、さつまいもを入れて軽く焼き色がつくまで炒める。
4、3にはちみつ、しょうゆを入れて、フライパンをゆすりながらさつまいもによくからませる。このとき焦げないように注意!
5、熱いうちに黒ゴマをまぶしてできあがり。
(1人前:215kcal、タンパク質2.5g、脂質6.5g、炭水化物38g、食物繊維2.9g)
参考文献:
Anne M, et al: Low-grade inflammation, diet composition and health: current research evidence and its translation:British Journal of Nutrition,2015; 114(7)999-1012
Christopher T, et al: Identification of (poly)phenol treatments that modulate the release of pro-inflammatory cytokines by human lymphocytes:British Journal of Nutrition, 2016; 115 (10): 1699
Rutter K, et al: Green tea extract suppresses the age-related increase in collagen crosslinking and fluorescent products in C57BL/6 mice: Int J Vitam Nutr Res, 2003; 73(6):453-60