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こんにちは。先日2016年のトレンドダイエットについて言及しましたが、実はもうひとつ、とてもビッグなトレンドがあるのです(そのため他のトレンドと分けて今日お伝えしようと思います!)。題名にあった○○とは?それは
Pulse, bean(=豆)
です。なぜ豆が今年のビッグなトレンドなのかって?実は国際連合が2016年を’international year of the pulse’と大々的に宣言しているところからきています。
link:http://www.fao.org/pulses-2016/en/
もともとは将来的な食糧危機に備えて小麦など穀物の代用品として、豆をさらに認知、流通させようという狙いがあるのでしょうが、実際に豆には幅広い活用法や可能性を秘めているのです!
豆とは言うまでもなくマメ科植物の種子のことで、エンドウ豆、小豆、レンズ豆、ヒヨコ豆など様々な種類の豆が流通しています。国によって異なるもののどの地域でも伝統的な豆を使った料理があります。例えばアメリカのチリコンカンというインゲン豆の煮込み料理や中東のヒヨコ豆を使ったファラフェル、インドでは豆を使ったカレーがポピュラーです。日本では大豆を使った味噌、豆腐、納豆が代表的ですが、海外でも日本の枝豆が「edamame」として売られており、ヘルシーな点でとても人気です。
豆の特徴は高い栄養価で、炭水化物や食物繊維、植物性由来のタンパク質を多く含みます。動物性タンパク質は吸収がいい一方で腸内環境を悪化してしまうため、過剰摂取になりがちな動物性タンパク質の代用品として活用することができます。ただし、植物性タンパク質は動物性タンパク質と比べると吸収が低く、アミノ酸スコアも100を満たしません。アミノ酸スコアとはタンパク質を構成するアミノ酸20種類のうち、必須アミノ酸といって体内で合成できないアミノ酸9種類のバランスを数値にしたもの(100がすべてのアミノ団が基準を満たしているということ)で、比較的高い大豆でも86と100を下回ってしまう点が欠点と言えます。これは主に必須アミノ酸のうちのメチオニンとトリプトファンがやや不足していることが原因です。
しかし、豆は小麦や米などの穀物と相性がよく、不足しているアミノ酸をそれぞれ補うことができます。アメリカでは最近レンズ豆などの豆を原材料として含むパスタなどの穀物をよく見かけます。アメリカでは特にグルテンフリーの商品が人気なので、グルテンフリーの豆はそのニーズを見事に満たす食材と言えるのです。日本でもこうした商品が今後増えてくるかもしれませんね。
最後に、もうおせち料理の時期は過ぎてしまいましたが先日作った個人的に大好きな豆の煮物の写真を。こちらは黒豆ではなく紫花豆で、粒が大きくほっくりとした味わいがお気に入りです。さらに豆類の中でも特に食物繊維が豊富な点もポイント。豆にはたくさんの種類があるので、ぜひ色々な豆を試してレパートリーを増やしてみてくださいね。
材料(2人前)
・紫花豆 100g(1晩たっぷりの水に浸す)
<A>
・砂糖 大2
・みりん 大1
・しょうゆ 小1
○作り方
1:1晩水に浸けた豆をザルにあげて鍋に入れたっぷりの水で茹で、沸騰したら弱火にして10分ほどしたら一度ゆでこぼす
2:軽く豆をすすぎ、再び鍋に入れ、水をひたひたになる程度に加えて1時間ほど弱火でゆでる。水が減ってきたら足して常にひたひたな状態に保つ
3:柔らかくなったことを確認して<A>の材料を加え、さらに20分ほど煮る
(カロリー:429kcal、タンパク質:17.9g、脂質:1.7g、食物繊維:26.7g)