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今月24日に青山に海外初進出となる「UMAMIバーガー」がオープンします。私がUMAMIバーガーを初めて知ったのは数年前なのですが、何となく素通りしてきてしまって今回日本オープンというニュースを聞いて急に食べたくなり(ミーハーですね笑)、シカゴのUMAMIバーガーに行ってきました!
UMAMIというのは日本語で言う「うま味」のことで、甘味、塩味など五大味覚のひとつとして最初に日本人が発見したことから「UMAMI」と世界共通で使われるようになった単語です。なので、「UMAMIバーガー」と聞くと日本人にも何となくなじみがあるような気になりますよね。
実際にどんなバーガーかと言うとご覧の通り。じゃーん!なかなかのボリュームです。
今回私が食べたのはオーソドックスな「ウマミバーガー」なのですが、他にも厚切りベーコンが入った「マンリーバーガー」など、さらに食べ応えのあるバーガーもあります。
味は・・バンズは柔らかめでお肉がとってもジューシー!野菜はローストしたトマトと玉ねぎが入っています。さらにご覧のようにシイタケと、カリカリに焼いたパルメザンチーズがユニークで印象的。実はこれらがUMAMIバーガーと呼ばれる所以なのです。
うま味とは、主にグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸から構成されます。シイタケはグアニル酸、トマトとチーズはグルタミン酸を豊富に含んでいる食品。さらに玉ねぎは「こく味」成分としてうま味に相乗効果をもたらします。それらをハンバーガーの具材にすることでうま味を最大限に引き出したバーガーになったというわけです。
この「うま味」について最近では研究もすすんでおり、東北大学の報告によると、味覚が低下した高齢者は食欲や体重が減少し、健康状態が悪い人が多い傾向にあるそうです。うま味を感じる受容体は腸にありますが、腸は消化を行う場所。つまりうま味への感受性は、栄養感覚や腸における消化の調節に影響しており、健康的な日常生活を維持するために重要と言えます。
実は以前ブログで、きのこのうま味について触れたことがあります(こちらを参照してください)。お肉にきのこを足すとただかさ増しになるだけでなく、きのこのうま味成分によって美味しくて、かつ塩分やカロリーがカットできるので、ぜひご家庭でもハンバーグや肉団子などを作る際にはきのこを入れることをおすすめします!個人的には、UMAMIバーガーはとても美味しいのですが正直ちょっと高いかな・・。今度はきのこやチーズ、玉ねぎなど使った「なんちゃって自家製UMAMIバーガー」で安く済ませようと思います(笑)。
参考文献:
Ole GM, et al. The science of taste. Flavour, 2015; 4 (1): 18
Myrdal MA, et al. Flavor-enhancing properties of mushrooms in meat-based dishes in which sodium has been reduced and meat has been partially substituted with mushrooms. J Food Sci. 2014 Sep;79(9):S1795-804. doi: 10.1111/1750-3841