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私は時間があればよく「whole foods market(ホールフーズマーケット、以下ホールフーズ)」に行きます。ホールフーズはアメリカ全土に展開するオーガニックスーパーです。他にも「Trader Joe’s(トレーダージョーズ)」や「Fresh&Easy(フレッシュ&イージー)」などのオーガニックスーパーなどがあり、いずれもいつも人で賑わっています。ただ個人的にはホールフーズがアメリカの健康トレンドを他のスーパーよりもいち早く取り入れているという印象があって、ただ買い物するだけではなくてトレンドウォッチも兼ねてくまなく店内を廻るため1時間以上滞在する、なんてこともよくあります(そしてつい買い過ぎてしまいます)。
今回はそんなホールフーズで最近見つけた、日本でもトレンドになりそうな商品をご紹介しようと思います!
まず冒頭のヨーグルトきのこ、日本ではまだ馴染みがない言葉かもしれません。それは
です。ご覧ください、このラインナップ。ケフィアの売り場が知ケフィアとはロシア発祥の発酵乳製品で、味はヨーグルトの酸味をやや強くした感じですが個人的には飲みやすい飲み物です。
発酵食品とは、と語りだすととても長くなってしまいますので、ヨーグルトとケフィアの違いについて簡単に説明すると、一番の違いは発酵している菌の種類と数です。
ヨーグルトは1、2種類の乳酸菌あるいはビフィズス菌の「単独発酵」によってできる製品である一方、ケフィアは数種類の乳酸菌に加えて酵母やビフィズス菌、酢酸菌などの「複合発酵」によって出来上がります。
ここで注意したいのは、スーパーなどで売られている様々な名前のヨーグルトは、ブランドによって発酵している乳酸菌の種類が違うということです(たまに勘違いしている人がいますが乳酸菌とは乳酸を産生する菌の総称です)。ストレスに効く菌、ダイエットに効く菌、免疫力アップに効果がある菌と種類が違えば効果も異なり、個人の大腸にいる乳酸菌の種類やバランスも個人によって全く違うため、自分に合ったヨーグルトを見つけるのは大変な作業と言えます。
その点、ケフィアはすでに何種類もの乳酸菌がすでに含まれており、より乳酸菌やビフィズス菌の総合的な効果が期待できるというわけです。
日本ではケフィアは飲料の形態では残念ながら売られていません。それはケフィアに含まれる酵母が発酵する際に、産生する炭酸ガスによって膨張してしまい密閉状態を保てないという理由で食品安全法に引っかかってしまうためです。
しかし!ケフィアを自宅で作る「タネ」が売られています!
インターネットで調べると色々なメーカーがケフィアのタネを販売していますが、私はお求めやすいDHCのタネを購入し、早速自宅で作ってみました。
作るときはできるだけ無菌の環境が望ましい(有害な菌が増殖することを防ぐため)ため、メイソンジャーなどを使いましたが、500mlの牛乳を最初から買ってその中に入れてもいいと思います。作り方もとても簡単で、タネを牛乳の中に入れてかき混ぜ、室温(25℃前後)で24時間放置し、その後は冷蔵庫保存するだけ。
写真は、発酵中のマイケフィアです。味は?うん、思ったより美味しい!(手作りっていうバイアス(偏見)もあるかも笑?)
牛乳の他にアーモンドミルクでも作ってみましたが、こちらは24時間たってもほとんど固まりませんでした。そしてケフィアを寝る前に飲むようにしたところ、翌朝のお通じが改善したのでケフィアの効果を早速実感しています。他のミルクでもうまくいくか引き続き実験して、バリエーションを増やしてケフィアを習慣にしていけたらと思っています。
実は、美腸によいだけでなく、ケフィアに期待できる効果は他にもいくつか論文で報告されています。詳細についてはまた追ってご説明しますね。